
国家を揺るがしかねない腐敗の防止を我らから始めよう!(笑) 渡辺チカラ友だちの筆箱を盗む。
お店でジャポニカ学習帳を万引きをする。
朝、牛乳受けのヤクルトを失敬する。
夏休みの図工の宿題、自分が情けないくらい非凡でアイデアが出ないから誰かのまね
をする。などなど、そういう決してしてはイケナイ行動を言語で現すのに僕らは『パ
クる』という用語を使った。おもしろく、ビターチョコ的で、便利な言葉なので仲間内で使っていたら、「『パク
る』なんて言葉は刑事用語でしょう?!犯人を捕まえる時のおまわりさんの合い言葉
です。そんな風な言葉遣いをしてはなりません。」
子供の頃、母によく注意された。たかが言葉、それくらいで神経質にならなくても・・・。
幼少の僕はそう思った。
良い子ちゃんではバカにされる。僕は『パクる』という用語を使うのをやめなかった。
そういった言葉は時代のニーズに相応しかったからだ。
なにか今風でカッコイイからだった。なんせ、食っちゃう感がよかった。が、しかし、今ならそう言った当時の母の気持ちはわかる。
腐り行く、犯されゆく日本への純粋な憂いた感情である。危機感、そしてその未来へ
の懸念であったに違い無かったのだ。実に予言であった(笑)。
おおかたマトモな大人はそういう軽薄な勧悪に対してまだ敏感だったと思う。当時。
その後、「パクる」という言葉はさらにポピュラーになった。
だれもそれは子供の使う言葉ではないぞ!と注意する大人は今はいない。
と、言うよりたぶん今はまだいない・・・。「ヤバい」もそう。
「ヤバい」にいたっては別のニュアンスに進化すらしている。
時代はどんどん軽薄になっている。軽薄はお洒落でいいことなんだよ!と
だれかがうまいこと私達を阿呆になるように操作しているのだ。たぶん(笑)。ともあれ、泥棒は犯罪である。
だまってやれば、嘘つきなので、嘘つきは泥棒の始まりなので、だ、だから、二重の
罪なんだなあ。
さて、『パクる』。
これは言葉使いのニュアンスだけでなくて、実践としての横行も進化している。
パクリでオッケー!
だって、汗してアイデア捻らなくってもいいもん。お金だってかかんないンだもぉーー
ーん。
CDだって映像だってイラストだってパクっちゃう。なんでもかんでもパクっちゃう。
じゃんじゃん人の褌で相撲取っちゃうもーーーーーん。だって、所詮やっつけ仕事だ
もーーん。
だけどクリエータ−づらしたいもーーーん。ぶっちゃけおしなべて才能ないけど・・・
・・・。
そんな、なんちゃってクリエイターさんも実に多いでしょう。格好はお洒落でいいで
すね。
がんばってうわべ飾ってね。ホワイトカラーなんだから。虚像でいいの。
しかし、なんでそうなっちゃうのか?
『だって、たかがオレらの発行する媒体って、誰も見やしないやん。』
『だって、この絵使ったってこの作家、たいした文句言えるような有名なやつじゃな
いやん。』暗いね。
およそピントはずれなこの二つがかれらの本音でしょう。
『だって、時間がなかったんだもん、』
『だって予算がなかったんだもん。』
今の二つ、これは裁判に架けられた時の常套的な言い逃れに過ぎないと思います。た
ぶん。僕は、あまりたくさん、また、活躍中の諸兄方のように時流に乗り大きな仕事もして
いませんので
パクられることはあまりありません。
しかしながら、こんなことが一度ありました。
代理店Aを通して発行された印刷物の僕のイラスト部分を、そのまんまどこかの
事務所が無断流用したのでした。
弱小イラストレーター個人では、自分の作品がパクられたかどうかなど、知る余裕も
無い事も多く、そして、もし、運悪く、パクられたのを知っても、どんな企業がパク
ったのだろうか? ヤバいとこなんじゃ
ないだろうか?と、びびったり、はたまた、裁判費用っておいくらくらいなの?と尻
込みしたりするものです。代理店Aは、この印刷物の流通経路を調査し、無断でイラストを使った事務所に、そ
ういう行為は作家の著作権侵害にあたるという事を警告してくれました。
そうして僕のところには自動的にかなりの額面の予期せぬ入金がありました。(笑)
こういうことは僕個人で解決できるか?というと実は不安です。
例えば、デザイン事務所や代理店にイラスト仕事を納品して、請求書も出し、数カ月
も経つのに振込がいっこうにない時(たまにあるんです。こういう会社)、僕は、こう
いうのイヤだなあ〜
などと思いながら、それでも低姿勢にギャランティの振込の要求をします。
が、そんなルーズな会社の担当者に限って、「アンタ、催促がましい電話するねえ!?
もうすぐ振込むやん!そんなに金に困ってるのか!?」などと逆切れされたりします。
ほんとですよ。社名を書きたいくらいです(苦笑)。こんな事があった夜には、いつも熱を出す僕なので、トラブルは本当に大嫌いです。
で、ややこしい事はイヤなので信頼できる代理店以外ではあまり仕事をしないように
している(笑)。
冗談はさておき、
パクられたりはともかく、無断2次使用、3次使用などについてもすっきりしないトラ
ブルも多い。
僕はきっちりことこまかに、これこれはいくら、これならなんぼとはっきり提示する
ことが多いので「仕事無いくせにエラソウニ!」と、鬱陶しがられる日々も多いですが、
何度か無断流用に関して、あえてその事務所に何も言わず、誰も責めず、黙ってあげて
いたことが何度かあります。
あまりおバカさんではない、というか、ちゃあんと親の臑をかじって身分不相応にい
い大学へ行った、いずれも、善悪の判断の一応はできるエリート野郎たちでした。
なんどか酒を飲んだこともある間柄でしたが、共通して金にはうるさそうな人物でし
た。
若き日、思い起こせば可愛くも夢を語り合った事もありました。が、楽しい思い出、否!
僕は、たまたま思い当たる彼らによる無断流用を街角で発見してしまいました。
それぞれ時期は違いましたが、共通して予感はしていました。
でも、こちらからの御一報は控えさせていただきました。
遠い日の思い出はきれいにしておきたかったからです(笑)。
「チカラさん、今もがんばっているねえ!あのイラスト見たよ!」と、
それを見た無邪気なファンが僕の無償の活躍を、久しい露出を喜んでくれたのも一理
あります(苦笑)。そのうちの一人と、路上でばったり遭遇した事があります。
挨拶をしようとした僕から逃げるように、彼は目をそらし急いで方向転換をして人混
みに消えました。
ああ!僕は、何も、その時に言い掛かりをつけるつけるつもりはなかったのです!悲しい瞬間でした。
それを期に、いつも無理難題言ってくる横柄な(憎めませんでしたが)彼の電話もな
くなりました。
年賀状などの返事もこれを期になくなりました。でも、この文章を書いている今は、僕、少し陽気なので、こうも思えます。
きっと彼らにも良心のかけらはあったのでしょう。
いつか苦しみに耐えられなくなる日も来るのでしょう。が、このところせっかちな僕はやはり聖人にはなれません。到底なれそうに無い。(笑)
イラストレーターも掃いて捨てるほど存在する現在ゆえ、僕も退屈な日が最近多いで
す。
けっこう納期も早く、しかも上手いのに(爆笑)・・・・・。厄年も明けました。
が、巷ではおっさんよばわりされて少しストレスたまってます。
スーパーのレジでも、飯屋でも、若い店員につっけんどんにされます。まだキレてないですよ。
でもね、たまには、ぶっちぎれてやろうかな?!なんて少し思います。
まだ時効が来ていない、心当たりのある人は覚悟しておいてください(笑)。
ともあれ、人間らしい仕事。これがしたいです。どんな仕事でも同じです。
礼。
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